鷺沼剣友会の歩み

◆鷺沼剣友会の歩み

当鷺沼剣友会は、昭和51年に川内一正先生を中心に発足した。
川内先生が小学校教諭として赴任した鷺沼小学校で剣友会をつくり、部員の対象を鷺沼小学校に在籍する児童として募集したところ、珍しさも手伝い予想以上の児童が入部を希望してきた。

当初、川内先生が防具の着装から稽古指導までを一人で行っていたが、学年にバラツキがあったため防具の着装等は高学年が低学年の面倒を見るようにした。
やがて部員の保護者や近隣の慈眼寺のご住職に役員になっていただき剣友会のための連絡網や運営にご協力いただける体制となった。
当時、稽古は毎週一回土曜日の放課後に行っていた。
その頃、保護者の中の剣道経験者が指導面でもご協力いただけることになり、当時の鷺沼小学校の教頭先生より「地域の中には剣道をやっている方もいるだろうし、その方達も参加しやすいようにして剣友会が永く続くようにしたらどうか」とのアドバイスを受け、昭和53年にスポーツ少年団に登録加盟した。

指導者が参加しやすい環境を作るため稽古日を日曜の午前9時から12:00に変更した。
これにより指導者も5名に増えた。
役員・当番・会則・ 規約・連絡網も充実し剣友会の活動も軌道に乗るようになった。
習志野市民剣道大会、習志野市スポーツ少年団剣道大会、船橋西武の西武杯大会(現在は閉会)に出場、習志野市のスポーツ少年団の合同稽古を年2回(現在は3回)行い現在も継続している。

剣道の指導にあたっては、
 ・挨拶、礼儀がきちんとできるようにする
 ・基本を中心に正しい打ちができるようにする。
 ・暑さ寒さに負けない気力・体力を養う
を念頭に置くようにした。
これを基に児童にもわかるように鷺沼剣友会独自の「剣道修行の目的」を作り、稽古を始める前に部員全員で声に出して言うようにし、現在も受け継いでいる。

【剣道修行の目的】
一、礼儀正しい人間になる

一、最後まで頑張る精神を持とう
一、 正しい剣を学ぼう

夏には児童の夏休みを利用して合宿を行っている。
昔は「九十九里浜、鹿野山自然の家、天台青少年婦人会館」等で合宿を行った。
川内先生の知人がいらっしゃる長野県の真田町へ合宿を兼ねて訪ねて行き、地元の少年剣士と稽古や試合を行った。
現在は人数も増えなかなか遠征もできず、鷺沼小学校近くのコミュニティーの「ヴィラージュ鷺沼」を宿泊所にして小学校で合宿稽古を行っている。

毎週日曜日の稽古をするようになって「剣道をやりたい児童」が鷺沼小学校だけでなく津田沼小学校、藤崎小学校と広がった。
現在は児童の入部希望者が減少傾向にあるが、代わって幼稚園児の入部希望者も出てきた。
また、児童の送り迎えに来ていた保護者も子供の稽古を見ていて「自分もやろう」と一般の入部者も増えた。

平成に入り、指導者も10名を超え、現在では20名になった。
指導者の年代も20代から70代と幅が広い。
剣友会を卒業して、その後児童の指導にあたるOBが4名、未来の指導者の高校生も3名、稽古に参加している。
指導者陣も常時16名ほど指導にあたるため、細かなところに充分目が届くようになってきた。
児童を「高学年グループ」「低学年グループ」「初心者グループ」「幼稚園グループ」の4つに分け、それぞれのグループに2~3名の指導者がついて稽古をみている。

それに伴い、「木刀による剣道基本技稽古法」を市民大会、スポーツ少年団剣道大会で披露できるようになった。
稽古の流れとしては準備運動、足さばき、素振りなどの後、児童がお互いに基本稽古を行う。
児童の小休憩中に一般・指導者の基本稽古を行い、そのまま指導者元立ちの懸り稽古、地稽古、児童のお互いの地稽古を行う。
一般、指導者の稽古はその後に一時間ほどおこなっている。

数多くの先生方と子供の成長を応援する理解あるご父兄に支えられ現在に至るが、これからも地元の青少年の健全育成と剣道を通した人間形成のお手伝いができるよう、末永く当剣友会を存続していきたい。

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